認活コンテンツ紹介『認知症は早期発見で予防できる』

認知症は早期発見で予防できる(青柳由則著、文藝春秋)

この本を初めて手にしたときは、思わず興奮を隠しきれませんでした。

著者の青柳由則さんは、NHKの科学・環境番組部のチーフディレクターで、NHKスペシャル「シリーズ認知症革命第1回 ついにわかった!予防への道」などの制作においても中心的な役割を担った方で、国内外で6年以上に渡って認知症関連の取材を続けてきた方です。

特に海外での取材の豊富さはさすがNHKというべきで、恐らく青柳さん程認知症に関して海外で広範に取材した方は日本にはいないでしょう。

その豊富な取材をもとに、認知症のメカニズム、予防の考え方、治療薬の話、そして実際に認知症予防で効果を上げている人の話をまとめています。

本書を初めて読んだとき私が冒頭で書いたように思わず興奮してしまったのは、本書で青柳さんが運動、食事、認知トレーニングの複合的アプローチで認知症予防に取り組むフィンランドのFINGER研究を紹介していたからでした。認活アドバイザー協会でもかねてから「脳とこころの健康」「食」「運動」という三つのアプローチで認知症予防に取り組むことを推奨してきたので、まさに我が意を得た思いでした。

本書にあまりに共感したので青柳さんと連絡をとり意見交換のためにお目にかかったところ、青柳さんの腕に活動量計が巻かれていることに気が付きました。

尋ねてみると、やはり青柳さんも認知症を生活習慣病の側面の強い疾患だと考え、日頃から活動量計で運動や睡眠などを管理されているということでした。

また認知症の番組以外にも、私たちが脳とこころの健康の面から注目しているマインドフルネスの番組も作られていらしたり、とにかく考え方で共感できるところの多い青柳さんのこの一冊は、認知症やその予防について学びたい方には是非読んで頂きたい一冊です。